私はITパスポートを10年ほど前に取得しました。
当時は子どもが生まれ、しばらく仕事から離れた生活を送っていました。
毎日子育てに追われる一方で、ふとしたときに考えるのは将来のことでした。
「このままで大丈夫なのかな」
「また働きたいと思ったとき、私は何ができるんだろう」
そんな漠然とした焦りがずっとありました。
何か資格を取った方がいいのではないかと思い、いろいろ調べ始めました。
もともと結婚前にMOSを取得していたこともあり、パソコンは嫌いではありません。
FP3級や簿記3級も検討しましたが、まずはITパスポートを受験してみようと思いました。
今振り返ると、この選択がその後の自分につながる大きな一歩だったと思います。
今年(2026年)には簿記3級にも挑戦して合格しました。
よかったらこちらの体験記もご覧ください。

最初に選んだ参考書が大当たりだった
本屋で何冊か手に取ってパラパラと眺め、その中で「これなら読めそう」と感じたのが、
『ITパスポート最速合格術 ~1000点満点を獲得した勉強法の秘密』
という本でした。
これが大正解でした。
ITの勉強で最初につまずくのは、何といっても知らない言葉の多さです。
システム、ネットワーク、データベース、セキュリティ……。
聞いたことはあるけれど、何を指しているのか全然分からない。
そんな状態からのスタートでした。
この本は、そういったなじみのない用語や概念を分かりやすく説明してくれていました。
最初から細かいところまで理解しようとはせず、
「なんとなくこんな感じなのか」
というイメージをつかむことを意識して、何度か読み返しました。
今思うと、この「全体像をつかむ」作業がすごく大切だったように思います。
勉強期間は約1か月。子どもの横でスマホをポチポチ
勉強期間は1か月ほどでした。
子どもが寝ている横でスマホを使って問題を解いたり、少し時間ができたときにはパソコンを開いて勉強したり。
まとまった勉強時間が取れるわけではなかったので、とにかく空き時間を積み重ねていました。
今思えば、「毎日少しでも問題に触れる」ということを意識していたように思います。
過去問道場で2700問解いた
ある程度参考書を読んだ後は、ひたすら問題演習をしました。
使ったのは「ITパスポート試験ドットコム」の過去問道場です。
結果として、
・解いた問題数:約2700問
・正解数:約2000問
・正答率:約7割
という状態で、空いている試験日に申し込みました。
このサイトは本当におすすめです。
問題を解くだけではなく、
・計算問題を除外する
・答えを最初から表示する
・苦手分野だけを出題する
など、自分好みにカスタマイズできます。
参考書で何となく理解したことを、問題演習で少しずつ定着させていく感覚でした。
私立文系卒でもなんとかなった
ちなみに私は私立文系卒で、数学からはかなり長い間離れていました。
ストラテジ系とマネジメント系については、ほぼ暗記です。
常識で解ける問題もありますし、4択問題なのでサクサク進められます。
一方で、苦戦したのはテクノロジ系でした。
最初の1周目では正答率6割ほど。
特に計算問題は苦手でした。
でも、私は途中で割り切ることにしました。
「全部理解するのはやめよう」
そう決めたのです。
もちろん理解できるに越したことはありません。
ただ、ITパスポートは満点を取る試験ではなく、合格点を取ればいい試験です。
私は考え方や言葉を覚えることを優先し、なんとなく解けそうな計算問題だけ頑張りました。
この割り切りは、自分には合っていたと思います。
一番しんどいのは最初の1周目
ITパスポートの勉強で一番つらかったのは、最初の1周目です。
知らない言葉ばかりで、問題を解くのにも時間がかかります。
でも、1周してしまうと景色が変わります。
何が苦手なのか。
何を優先して勉強すればいいのか。
それが見えてくるようになります。
最初は誰でも分からないものです。
だからこそ、最初の1周目を乗り切ることが一番大事なのではないかと思います。
CBT試験は会場を事前に確認しておくのがおすすめ
ITパスポートはCBT方式の試験です。
私はその後、ほかの資格でも何度かテストセンターを利用しましたが、どこも少し分かりにくい場所にある印象でした。
当日は試験だけでも緊張します。
場所が分からなくて焦ると、余計な体力を使ってしまいます。
事前に地図を確認して、目印になる建物などを把握しておくと安心です。
合格したときの解放感は今でも覚えている
結果は780点前後だったと思います。
(正確な点数が分かったら追記します。)
久しぶりに味わう試験前の緊張感。
そして、合格を確認したときの解放感。
今でもよく覚えています。
ITパスポートを取って本当によかった
正直に言うと、ITパスポートを取ったからすぐに仕事につながったわけではありません。
でも、結果として私はその後、情報処理安全確保支援士試験まで独学で合格することができました。
あのとき、再就職への漠然とした不安から始めたITパスポートが、すべての始まりだったように思います。
ニュースでセキュリティ事故を見ても、以前より身近に感じられるようになりました。
電気屋さんでパソコンを見るのも楽しくなりました。
「これってメモリはどのくらいなんだろう」
「CPUは何を積んでいるんだろう」
そんなふうに、今まで知らなかった世界が少しずつ見えるようになりました。
子育てでブランクがある人も、文系だからと不安な人も、最初から完璧を目指さなくて大丈夫です。
ITパスポートは、私にとって新しい世界への入り口でした。
今でも、「まず最初に取ってよかった資格だった」と心から思っています。


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