先日、日商簿記3級に合格しました。
点数は83点。
私は40代のパート事務員で、経理の実務経験はありません。
今回の再挑戦で集中的に勉強したのは、実質約15日間。勉強時間は約40〜45時間でした。
ただし、簿記の勉強は今回が初めてではありません。
以前にも何度か挑戦し、そのたびに途中で挫折していました。
本棚には途中まで使ったテキストが残っていて、目に入るたびに少し気が重くなる。
「いつかやらなきゃな」
そんなモヤモヤを抱えたまま過ごしていました。
だから今回は、合格することと同じくらい、何度も中途半端に終わらせてきた簿記の勉強に決着をつけたいという気持ちが強かったのです。
実際の勉強は決して順調ではありませんでした。
試験12日前には模試で37点。合格点の70点には遠く及ばない状態でした。
それでも勉強を続け、最終的には83点で合格できました。
この記事では、使った教材、勉強法、点数の変化、子育てとの両立、CBT試験当日の様子まで、実体験をもとにまとめます。
40代・経理未経験の私の学習環境
まずは、受験当時の状況です。
- 40代、私立文系卒
- パート事務員
- 経理の実務経験なし
- 子育て中
- 過去に簿記3級の学習経験あり
- 今回の集中学習は実質約15日間
- 今回の勉強時間は約40〜45時間
ここで強調しておきたいのは、完全な初学者が15日間だけ勉強して合格したわけではないということです。
以前にもテキストを開いて勉強していました。
ただ、そのたびに途中で手が止まり、試験を受けるところまでたどり着けませんでした。
今回の15日間は、過去に勉強した内容を思い出しながら、問題演習を中心に取り組んだ期間です。
同じように、以前買った簿記のテキストを本棚に眠らせている方の参考になればうれしいです。
なお、ITパスポートの学習経験については、別の記事でも紹介しています。

試験結果は83点。第2問が満点だった
2026年4月20日に受験した日商簿記3級の結果は、83点でした。
| 問題 | 得点 | 配点 |
|---|---|---|
| 第1問 | 42点 | 45点 |
| 第2問 | 20点 | 20点 |
| 第3問 | 21点 | 35点 |
| 合計 | 83点 | 100点 |
試験を受けた率直な感想は、
「問題集より素直な問題が多かった」
というものでした。
もちろん、これは私が受験した回についての感想です。毎回同じ難易度とは限りません。
第3問では計算が合わず、途中で深追いをやめました。
それでも第1問で42点、第2問で満点を取れたことで、合格点を超えることができました。
試験が終わったときは、うれしさよりも、
「やっと終わった……」
という気持ちの方が大きかったです。
模試37点から本番83点まで。勉強は順調ではなかった
今回の学習記録を振り返ると、点数の変化が印象的です。
| 日付 | 演習・試験 | 点数 |
|---|---|---|
| 4月8日 | CPAの模試 | 37点 |
| 4月13日 | 問題集の通し演習 | 62点 |
| 4月15日 | 問題集の演習 | 88点 |
| 4月19日 | 試験前日の通し演習 | 82点 |
| 4月20日 | 本試験 | 83点 |
※使用した模試や問題は同一ではないため、単純に難易度を比較できるものではありません。
4月8日の37点は、さすがに厳しい結果でした。
合格点まで33点も足りません。
その後、62点まで上がったものの、まだ合格点には届かず。
一方で、別の演習では88点が取れることもありました。
点数が伸びたからといって、毎回安定して合格点を取れていたわけではありません。
試験前日にも問題を解き、82点という結果を確認しています。
今振り返ると、合格できるかどうか分からない状態でも、手を止めずに問題を解き続けたことが大きかったと思います。
ただし、短期間で一気に点数が伸びた背景には、以前に勉強した経験もあったはずです。
この15日間だけですべてをゼロから覚えたわけではありません。
使用した教材は主に2冊
今回使った教材は、主に次の2冊です。
- 『スッキリわかる 日商簿記3級』(TAC出版・2024年度版)
- 『合格するための本試験問題集 日商簿記3級』(TAC出版・2025年版)
テキストが2024年度版なのは、以前勉強を始めたときに購入したものだからです。
途中で挫折してしまい、本棚でしばらく眠っていました。
今回の再挑戦では、以前のテキストを活用しつつ、問題集を購入して演習を進めました。
スッキリわかる 日商簿記3級
以前から持っていたテキストです。
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今回の勉強では、最初からすべてを読み直すのではなく、問題を解いて分からなかった部分を確認するために使うことが多かったです。
一度問題に取り組んでからテキストを読み返すと、以前は理解できなかった説明も頭に入りやすくなりました。
合格するための本試験問題集 日商簿記3級
今回、特に活用したのがこちらの問題集です。
12回分ある問題のうち、第1回から第8回までを2周しました。
ただし、毎回すべての問題を一度に解いたわけではありません。
まとまった時間が取れない日は、第1問だけ、第2問だけというように分割して進めました。
間違えた問題や自信のなかった問題には付箋を貼り、復習する際に優先しました。
最初は問題を解くこと自体が大変でしたが、繰り返すうちに出題形式に慣れていきました。
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紹介リンクの教材は、実際に使用したものと年度・版が異なる場合があります。購入する際は対応年度と試験範囲をご確認ください。
古い教材を使う場合も、最新の出題範囲との差がないか確認しておくと安心です。
スキマ時間には仕訳アプリも活用
机に向かえない時間には、「パブロフ簿記」の仕訳アプリも使いました。
添い寝前や待ち時間など、まとまった時間が取れなくても問題演習ができます。
疲れている日はレベル1だけ。
余裕がある日は苦手な分野を重点的に。
その日の状況に合わせて使えるのが便利でした。
本棚のテキストを見るたびに気が重かった
そもそも、なぜ今回もう一度簿記に挑戦したのか。
大きな理由の一つが、本棚に置かれた簿記のテキストでした。
見るたびに、
「また途中でやめてしまったな」
という気持ちになります。
誰に責められるわけでもありません。
でも、自分の中に小さな引っかかりが残り続けていました。
だから今回は、
「合格できるかどうか」
よりも、
「まずは、この勉強に決着をつけよう」
という気持ちで取り組みました。
結果として合格できたことはもちろんうれしいですが、本棚を見るたびに感じていたモヤモヤから解放されたことも、大きな収穫でした。
勉強法は「問題演習→分からない部分だけ復習」
今回の勉強法は、とてもシンプルです。
問題演習を中心に進め、分からない部分だけテキストに戻る。
以前はテキストを読み込むことから始めていました。
でも、読んでいる間は理解できた気がしても、実際に問題を解こうとすると手が止まります。
「これ何?」
「どこに数字を入れるの?」
そんな場面が何度もありました。
そこで、今回は問題を先に解くことにしました。
分からないところが見つかったら、テキストや解説動画で確認する。
そして、もう一度解く。
この流れが私には合っていました。
最初は精算表がまったく分からなかった
特に苦戦したのは精算表です。
最初は、問題を見ても何をしているのか分かりませんでした。
また、経過勘定や現金過不足など、仕訳を理解しているつもりでも、実際に解くと迷う分野がありました。
それでも繰り返しているうちに、
「あれ? 少し分かるかも」
という瞬間が出てきました。
一つの仕訳だけを覚えている状態から、帳簿や決算整理の流れとして考えられるようになってきたのです。
簿記は、別々に覚えていた知識がつながると理解が進む科目なのだと感じました。
間違えた問題には付箋を貼った
問題集を解いていて、間違えた問題や正解したけれど自信のない問題には付箋を貼りました。
復習するときは、その付箋を目印にします。
一度解けた問題を繰り返すより、まだ理解できていないところに時間を使いたかったからです。
短期間の勉強だったので、苦手な問題を一つずつ減らしていくことを意識しました。
解説動画は必要なところだけ見た
テキストだけでは理解できない部分は、YouTubeの解説動画も活用しました。
参考にしたのは、桜田さんやふくしままさゆきさんの動画です。
すべての動画を最初から視聴するのではなく、問題を解いて分からなかったところだけ確認する方法でした。
特に第2問の対策では、桜田さんの解説が役立ちました。
第2問を捨てなかったことが合格につながった
簿記3級の勉強法を調べると、「第2問は捨てて第1問と第3問に集中する」という意見を見かけます。
私も迷いました。
でも、第3問の点数が安定していなかったので、第2問の20点を最初から諦めるのは不安でした。
そこで、商品有高帳や補助簿など、苦手な問題も繰り返し練習しました。
4月11日には、初めて解く第2問の問題で満点を取ることができました。
もちろん、その後の演習では14点だったこともあります。
それでも、最初は手が止まっていた問題が少しずつ解けるようになってきました。
そして本番では、第2問で20点満点を取ることができました。
私の場合、第1問と第3問の合計は63点。
第2問の20点が、合格を大きく支えてくれました。
第2問を捨てなかった理由や具体的な勉強法は、こちらの記事に詳しくまとめています。
子育て中の勉強は細切れ時間との戦いだった
勉強内容と同じくらい難しかったのが、時間の確保です。
子どもが添い寝を求めるため、夜はそのまま寝てしまうこともあります。
朝はお弁当作りもあります。
毎日まとまった勉強時間を確保するのは簡単ではありませんでした。
そこで、勉強を小さく区切ることにしました。
- 第1問だけ解く
- 問題集を数ページ進める
- アプリで仕訳を数問解く
「今日は1時間勉強しよう」と決めても、予定通りにいかない日があります。
それなら、できる時間にできる分だけ進めればいい。
この考え方に変えてから、勉強を続けやすくなりました。
問題集は分割して解いていた
問題集は第1問、第2問、第3問に分けて取り組むことも多かったです。
キッチンタイマーを使って時間を区切りながら解いていました。
ただし、この方法だけでは本番の60分間を通した時間配分や、CBTの画面操作には慣れにくいという弱点もあります。
実際に受験して、その点は反省しました。
最後の1週間は問題集を分解して持ち歩いた
試験前の1週間は、問題集を分解して持ち歩いていました。
肩に不調があり、重い本を持ち歩くのがつらかったからです。
必要なページだけ取り外し、ルーズリーフ用のゲージパンチで穴を開け、リングでまとめていました。
最初は本を分解することに抵抗がありました。
でも、必要なページだけを持ち歩けるようになったことで、待ち時間にも気軽に勉強できました。
私にとっては、勉強時間を確保するための工夫の一つでした。
CBT試験で感じたことと反省点
今回はCBT方式で受験しました。
会場は非常に静かで、ほかの試験を受けている方もいます。
そのため、普段より電卓を静かに操作するよう意識していました。
CBTの操作練習はしておけばよかった
今回の反省点は、CBTの画面操作に十分慣れていなかったことです。
使っていた問題集に付属するCBT模試プログラムは、利用期限が切れていました。
そのため、紙の問題集を中心に演習していました。
しかし、紙に書いて解く問題と、パソコンの画面を見ながら入力する試験では、勝手が違います。
実際の試験では、日本語入力の切り替えなど、操作面で戸惑う場面もありました。
これからCBTで受験する方には、問題演習だけでなく、事前に画面操作や入力方法も確認しておくことをおすすめします。
試験予約時は施行休止期間にも注意
試験予約をしようとした際、希望する日程に空きが見つからず驚きました。
調べてみると、施行休止期間が設定されていました。
CBT試験はいつでも受けられるイメージがありましたが、受験できない期間もあります。
試験日を決める際は、早めに公式の試験日程を確認しておくと安心です。

試験当日はミスタードーナツで時間調整
当日は少し早めに会場近くへ到着しました。
ミスタードーナツで時間をつぶしながら、気持ちを落ち着かせていました。
コーヒーを飲みたかったのですが、試験中のトイレが心配だったので我慢しました(笑)。
こうした時間も、意外と大切だったように思います。
慌ただしく会場へ駆け込むのではなく、落ち着いて試験に向かえたのはよかったです。
第3問で計算が合わなくても、深追いしなかった
試験本番では、
第1問 → 第3問 → 第2問
の順番で解きました。
ところが、第3問を解いている途中で数字が合わなくなりました。
最初から確認し直すことも考えましたが、時間には限りがあります。
ここで第3問にこだわりすぎると、第2問を解く時間がなくなってしまう。
そう考えて、第3問はいったん切り上げました。
そして、第2問に進むことにしました。
結果は、第3問が21点、第2問が20点満点。
第3問を最後まで修正できなかったのは残念でしたが、取れそうな点数を優先する判断ができたことはよかったと思います。
すべての問題を完璧に解けなくても、合計70点以上なら合格できます。
本番では、一つの問題にこだわりすぎず、得点できるところを確実に取ることも大切だと感じました。
まとめ|何度も挫折した簿記の勉強に決着がついた
今回の合格を通して感じたことは、次のとおりです。
- 過去の学習経験があっても、再開時には苦戦する
- 問題演習を中心にして、分からない部分を復習する方法が合っていた
- 苦手な問題には付箋を貼り、繰り返し取り組んだ
- 子育て中でも、勉強を細かく分ければ続けやすかった
- 第2問を捨てなかったことが、合格を大きく支えた
- CBTの操作練習は、事前にしておけばよかった
今回の勉強は、順調なことばかりではありませんでした。
模試で37点を取り、合格点に届かない日もありました。
それでも問題を解き続け、最終的に83点で合格できました。
そして何より、
何度も挫折した簿記の勉強に、ようやく決着をつけることができました。
本棚を見るたびに感じていたモヤモヤも、今ではありません。
もし今、途中でやめてしまった教材が手元にあるなら、最初から完璧にやり直そうとしなくてもいいと思います。
以前勉強したことを思い出しながら、一問ずつ解いてみる。
私にとっては、それが再挑戦の第一歩でした。


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