簿記3級の試験対策を調べていると、よく見かけるのが「難しい第2問は捨てて、第1問と第3問に集中する」という勉強法です。
私も試験までの時間が限られていたため、第2問を捨てるべきか迷いました。
しかし、20点分を最初から諦める勇気はありませんでした。
そこで、第2問もできる範囲で対策することに。
結果として、本番では第2問で20点満点を取り、合計83点で簿記3級に合格できました。
この記事では、第2問を捨てなかった理由、実際に行った勉強法、試験本番での判断について紹介します。
簿記3級の第2問は本当に捨てていい?
簿記3級の第2問は、補助簿や商品有高帳、勘定記入など、さまざまな形式の問題が出題されます。
初めて取り組んだときは、表や勘定を見ただけで「これは時間がかかりそう……」と身構えていました。
私自身、商品有高帳の先入先出法や補助簿が苦手で、問題を見ても何をどこに書けばいいのか分からない状態でした。
試験まで時間がなかったので、第2問を捨てて第1問と第3問に集中する作戦も考えました。
ただ、私の場合は第3問の点数が安定していませんでした。
第1問と第3問だけで合格点を取るつもりでいても、本番で第3問につまずいたらどうしよう。
そう考えると、第2問の20点をすべて諦めるのは不安でした。
そこで、
悩んでいる時間があるなら、第2問のパターンを一つでも多く解こう。
そう気持ちを切り替えました。
第2問は最初から得意だったわけではない
第2問の勉強を始めた頃は、問題によって出来にムラがありました。
特に苦手だったのは、商品有高帳や補助簿です。
表を見れば何となく意味は分かるものの、実際に数字を記入しようとすると手が止まってしまいます。
それでも、問題を繰り返すうちに少しずつ出題形式に慣れていきました。
試験9日前の4月11日には、初めて解く第2問の問題で満点を取ることができました。
これはかなりうれしかったです。
ただし、その後も毎回満点だったわけではありません。
4月13日の通し演習では、第2問は14点でした。
それでも、最初は何をすればいいのか分からなかった問題が、練習を重ねるうちに解けるようになってきたことは確かです。
第2問は、最初から得意だったのではありません。
繰り返し取り組んだことで、得点を期待できる分野に変わっていったのだと思います。
私が行った第2問の勉強方法
特別な教材や勉強法を使ったわけではありません。
私が意識したのは、苦手な問題を見つけて、繰り返し練習することでした。
第2問だけを抜き出して繰り返す
毎回、第1問から第3問まで通して解いていたわけではありません。
第2問だけを抜き出して練習する時間も作りました。
同じ分野の問題を続けて解くと、問題ごとの共通点や違いが見えやすくなります。
最初は複雑に感じた帳簿も、何度か解くうちに「これは前にも見た形式だ」と思えるようになりました。
間違えた問題や自信のない問題を優先する
間違えた問題や、正解できても自信がなかった問題には付箋を貼りました。
復習するときは、そうした問題を優先します。
一度解けた問題を何度も繰り返すよりも、苦手な部分を減らしていくことに時間を使いました。
試験まで時間が限られていたので、すべてを完璧にするより、解けない問題を一つずつ減らすことを意識しました。
分からない部分だけ解説動画を見る
問題集の解説を読んでも理解できないところは、YouTubeの動画も活用しました。
参考にしたのは、桜田さんやふくしままさゆきさんの解説動画です。
特に桜田さんの動画は、第2問対策でとても役立ちました。
動画を最初からすべて視聴するのではなく、問題を解いて分からなかった部分だけを確認する方法です。
問題集を解く、分からないところを調べる、もう一度解く。
この繰り返しが、私には合っていました。
商品有高帳は集中して練習した
第2問の中でも、商品有高帳は最初かなり苦手でした。
特に先入先出法では、仕入れた商品の単価や数量をどのように扱えばよいのか混乱していました。
表の中に数字がたくさん並んでいて、「いったい何をやっているの?」という状態です。
そこで、商品有高帳の問題を集中的に練習しました。
意識したのは、次の流れです。
- 商品が何個、いくらで入ってきたのか確認する
- 払い出す商品がどの仕入分に当たるのか考える
- 残った商品の数量と金額を整理する
- 表のどこに記入するのか確認する
最初からすべてを頭の中だけで処理しようとせず、問題を解きながら帳簿の流れに慣れるようにしました。
繰り返しているうちに、少しずつ数字の動きが分かるようになってきました。
商品有高帳は、苦手だからと避けるのではなく、集中的に取り組んでよかった分野の一つです。
「しーくり・くりしー」が知識としてつながった
簿記3級では、決算整理の仕訳を覚えるために、
「しーくり・くりしー」
という語呂合わせがよく使われます。
- 仕入/繰越商品
- 繰越商品/仕入
最初は、意味を十分に理解しないまま暗記していました。
ところが、商品有高帳や商品の仕入れ、在庫に関する問題を繰り返すうちに、それまで別々に覚えていた知識が少しずつつながってきました。
商品を仕入れて、販売して、最後に在庫が残る。
その流れを考えられるようになると、決算整理の仕訳も以前より理解しやすくなりました。
暗記していた言葉が、実際の取引や帳簿の動きと結び付いた感覚です。
こうした小さな理解の積み重ねも、第2問への苦手意識を減らす助けになりました。
本番は第1問→第3問→第2問の順番で解いた
試験本番では、
第1問 → 第3問 → 第2問
の順番で解きました。
ところが、第3問を解いている途中で計算が合わなくなり、おかしな数字が出てきました。
最初からやり直すことも考えました。
しかし、第3問に時間を使いすぎると、第2問を解く時間がなくなってしまいます。
そこで、第3問はいったん切り上げることにしました。
過去問の演習で比較的手応えがあった第2問に進み、取れる点数を確保しようと考えたのです。
結果として、この判断は正解でした。
第2問では満点を取ることができました。
もし第3問の計算にこだわっていたら、第2問に十分な時間を残せなかったかもしれません。
試験本番では、すべての問題を完璧に解こうとするだけでなく、その時点で取れそうな点を確実に取りにいく判断も大切だと感じました。
本番の得点内訳|第2問の20点が合格を支えた
実際の本試験の結果はこちらです。
| 問題 | 得点 | 配点 |
|---|---|---|
| 第1問 | 42点 | 45点 |
| 第2問 | 20点 | 20点 |
| 第3問 | 21点 | 35点 |
| 合計 | 83点 | 100点 |
第1問と第3問だけなら、合計63点でした。
簿記3級の合格基準は70点以上なので、私の場合、第2問をまったく解かなければ合格点に届かなかった計算になります。
もちろん、第2問を捨てていたら、その分の時間を第3問に使えた可能性もあります。
それでも、実際の得点を見ると、第2問の20点が合格を大きく支えてくれたことは間違いありません。
第3問の点数が安定しなかった私にとって、第2問を捨てない選択は合っていたと思います。
第2問を捨てるか迷っている人へ
試験まで時間がない場合、勉強する範囲に優先順位を付けることは必要です。
そのため、「第2問を捨てる」という作戦が、すべての人にとって間違いだとは思いません。
第1問と第3問で安定して合格点を取れるなら、第2問にかける時間を減らす考え方もあるでしょう。
ただ、私のように第3問の点数が安定しない場合、第2問を最初からすべて諦めるのは不安が残ります。
まずは何問か解いてみて、次のことを確認してみてください。
- 自分が解きやすい出題形式はあるか
- 繰り返せば得点できそうな問題はあるか
- 第1問と第3問だけで合格点を確保できそうか
第2問のすべてを完璧にする必要はありません。
商品有高帳や勘定記入など、得点できそうな形式を一つでも増やしておくと、本番で選べる作戦が増えます。
「難しいから捨てる」と決める前に、一度は問題を解いて判断する。
それが、実際に第2問で満点を取った私から伝えたいことです。
まとめ|第2問は得点源にできる可能性がある
私が簿記3級の第2問を勉強して感じたことは、次のとおりです。
- 第2問の20点を最初から諦めるのはもったいない
- 苦手でも、繰り返し練習することで解ける問題が増える
- 第2問だけを抜き出して練習する方法が役立った
- 分からない部分だけ解説動画を活用した
- 本番では、解けそうな問題を優先する判断も大切
- 私の場合は、第2問の20点が合格を大きく支えた
第2問は、最初から「逃げる問題」と決めなくても大丈夫です。
まずは問題集で何問か解いてみて、自分にとって得点を狙える分野になるか試してみてください。
私は第2問を捨てずに勉強して、本当によかったと思っています。
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